こちらこの前塗り替えたお客様の塗り替え前の屋根の状態です。
苔が生えるとその部分の水捌けが悪くなります。その周りにも水分が供給されるので、より苔が生えやすくなります。どんどん拡がりやすい環境になってしまうのです。また苔が生えた部分には風で飛んできた砂などが溜まりやすくなりますから、より水捌けが悪くなります。水分はお住まいとその建材にとって大敵です。スレートに生えた苔に溜まった雨水は蒸発するまでそこに留まることになりますから、ずっと湿ったままです。ただ湿ったままならまだ良いのですが、冬場はそこで凍結することになりますので、水とスレートの収縮率と膨張率の違いで表面を傷めることになります。苔は水に晒されると膨張しますが、スレート自体は膨張しませんのでこれまた傷める原因になります。これに夏場は紫外線と熱の影響が加わります。 つまり、苔が苔を呼び、砂を呼び、水分を貯めこみ、いろいろな悪影響を呼び込むわけです。苔の発生は水捌けが悪くなってきたサインでもありますから、屋根塗装をする時期になった合図でもあります。最近、屋根に苔が目立つようになったという方は屋根塗装を検討してはいかがでしょうか。梅雨に突入しますと、苔の繁殖スピードも早まりますのでその前に対処しておくことをお勧めします。